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昭和50年代に入り決勝に進出すること三度。

にの歴文(にのネット)

2018.03.08

昭和50年代に入り決勝に進出すること三度。いずれもあと一歩のところで涙をのんだ。昭和55年こそは甲子園出場を誰もが期待した。

 期待に応えるように新チームは、真下徹主将を中心として快進撃を続ける。前年秋の新人戦では東北大会の準決勝に進出し選抜大会の補欠校に選ばれた。

 昭和55年(1980)の春も岩手県大会は危なげなく制した。東北大会は地元岩手県での開催であった。期待に応えるかのように、酒田東高校、双葉高校を撃破し決勝まで進出した。決勝戦では東北高校と対戦し3-4でサヨナラ負けを喫した。東北高校は、後に西武ライオンズで活躍する安部理選手や福岡ダイエーホークスで活躍する中条投手を擁して、全国の優勝候補に挙げられる強豪チームであった。

 秋、春とも全国の強豪校と接戦を演じたことで、地元では「甲子園確実」との雰囲気で、異常な熱気に包まれた。

 しかし、夏の大会には思わぬ落とし穴が待っていた。

 初戦の水沢工業高校戦は、学校創立以来初めての全校応援だった。紫波球場での内野席に入りきれず外野席まで1000人の生徒で埋まった。序盤こそ接戦だったが5-3で退けた。

 続く三回戦の相手は、前年秋の岩手県大会決勝戦を戦った一関工業。この時の一関工業は茂庭投手を擁する強豪チームであった。福岡の欠端、一関工業の茂庭の投手戦となり、終盤に得点が動いた。8回表に一関工業が2点を先取、試合はそのまま最終回を迎えた。9回裏の福岡高の攻撃も一死ランナー無しで誰もが敗戦を予感した。平野捕手の内野安打を皮切りに、平泉選手のレフトオーバーの二塁打、代打の下村は敬遠気味の四球を選び満塁となり、蒲田左翼手のタイムリーヒットで1点を返した。一死満塁のまま真下主将に打席が回ってきたがキャッチャーフライで二死。田岡選手に代わって代打に神孝雄捕手が送られた。代打の神選手はツーストライクと追い込まれながらも四球を選び同点。続く舘浩孝選手は、気落ちした茂庭投手の初球をセンター前に運び、奇跡的な逆転勝ちを納める。

 続く四回戦は4-0で高田高校、準々決勝は7-4で広田水産高校を撃破した。

 準決勝の相手は、前の試合でノーヒットノーランを達成して意気上がる坂本投手を擁する一関商工だった。接戦が予想されたが7回コールド9-0で勝利する。

 決勝の相手は水沢高校であった。エースの大槻投手、セカンドの千田選手などを擁しする攻守にまとまった好チームである。昭和53年秋から延長再試合など名勝負を繰り広げ、この時代の最大のライバルであった。この決勝戦は公式戦5度目の水沢高校との対戦となる。

 決勝戦にふさわしく1点を争う投手戦となった。先制したのは福岡高校で、7回表に2点を先取した。福岡先発の欠端投手は7回までパーフェクトに押さえる好投で、試合はこのまま福岡の勝利で終わるかと思われた。

 しかし、水沢高校は驚異的な粘りを見せる。9回裏に1点を返し、一打同点の場目を迎えた。次打者は欠端投手の投じたボールをセンター返し。欠端投手は、その持ち前のフィールディングでガッチリつかみ一塁へ送球。

 この瞬間、19年ぶりの甲子園出場が決まったのである。実は、欠端投手が掴んだ最後の打球は、後でよく見ると普通の投手であればセンター前に抜けそうな打球であった。遊撃手としても非凡な才能を持った欠端投手だったからこそ捕球できた打球であった。

 勝利した瞬間に福岡応援席は一瞬静まりかえった。そして次の瞬間、19年間の鬱憤を晴らすかのような大歓声が上がった。

 凱旋する野球部を迎えようと、北福岡駅(二戸駅)に集まった関係者は3000人。凱旋パレードは、駅前から金田一温泉まで行われた。優勝を歓迎する張り紙。勇壮な太鼓での歓迎。選手は汚れたユニフォーム姿を誇りに、応援団幹事と共に数台の自動車に分乗して行進。家毎に「祝優勝」の張り紙が出され、生徒は数百メートルごとに「凱歌」でストームを組んだ。まさしく昭和2年の再来あった。

 甲子園大会は大分商業との対戦となった。生徒400人、関係者5000人の大応援団を組織し甲子園に乗り込んだ。7時59分試合開始。開始と同時に「岩手の北台、天下の鎮・・・・」の大合唱、晴天にひらめくH旗で観客の度肝を抜いた。 試合は一進一退の攻防となったが、2-4で破れた。

昭和55年のチームは、各地の強豪とも互角以上の成績を残し全国大会での活躍を期待されたチームであった。岩手県高校野球史上初めて同一チームによる、「秋・春・夏」を制したのも特筆されて良い。

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